
久しぶりに旭岳に行ってきた。
旭岳といえば北海道で一番高い標高であることが有名だが、姿見の池周辺が天空の楽園のようで人気の山だ。
夏場や紅葉の季節は登山者より姿見周辺を散策している観光客の方が圧倒的に多く、その知名度の高さがうかがえる。
標高が高ければなんとなく難易度も高そうな予感もするが、ロープウェイを利用すれば初心者でも苦労せずに登ることができし、姿見周辺だけでも十分楽しめる。
近年は宿泊施設や交通の便がより良くなって、北海道の最高峰はますます身近になってきた。
ということで今回はサクっと行ってきた旭岳の登山の記録。ルートは初心者でも行ける姿見から頂上へのピストンコース。
旭岳の登山の記録と解説
旭岳の標高は2290mで、先ほども述べたように北海道では一番高い山だ。
でも駐車場から1600m地点までロープウェイで登ることができ、その終点には姿見の池などの見所がある。紅葉時期には特に人気があり混雑する。
旭岳の麓には旭岳温泉や野営場があり、交通の便も良い。旭川駅前からバス一本で行くこともできる。
今回はマイカーの使用で行ってきた、ロープウェイ乗り場の駐車場は500円で有料だが、手前右手には無料の駐車場もあるので空いていればそちらを利用すると良いと思う。
ということで、まずはロープウェイでGO!
旭岳の登山にかかる所要時間など
今回は朝起きて突発的に旭岳にきてしまったので時刻は10時頃。
旭岳は下から登ると4~5時間かかるが、ロープウェイを利用すれば2時間ほどで登頂できる。ゆっくりでも3時間かからないだろう。往復なら4~5時間ほどあれば十分だろう。
ロープウェイの料金は季節によって変動するが、今回は8月に行ってきたので往復¥2,900だった。相変わらず財布には優しくない。
この時間になるとロープウェイに乗り込んでも観光客ばかりなので、しっかりめのザックを背負っている自分は少し浮いていた。
ほぼ手ぶらでも山の上まで行き来て満喫できるのだから、旭岳は本当に整っている。
旭岳の魅力は姿見の池周辺
そんなことを考えているとすぐに姿見池駅まで到着。
ここには自販機やトイレ、お土産屋、屋外にはテーブルとイスなども完備されている。
それを背にして高所を散策できるのだからなんとも頼もしい。
そして目の前には迫力のある旭岳を目にすることができる。
姿見駅を降りた瞬間から高山植物や野生のリスなど、苦労して登山しなくても楽しめるのは魅力的だ。
そのため、紅葉の季節などはロープウェイに長蛇の列ができてしまうこともあるのだがそれは仕方がない。
この日は曇っていて風もなく、姿見の池が鏡のように雲を反射していた。
そういえば姿見の池の名前の由来は「旭岳の姿を反射して見ることができる」から名付けられたそうな。
今回は姿見の池周辺をじっくりと堪能し、旭岳の山頂に向かうことにした。
旭岳の登山と頂上
ということでここから旭岳の頂上へと登山を開始する。
姿見周辺は風がなかったが、登り始めてすぐに風が強くなり雲が立ち込めてきた。
どんどん見晴らしが悪くなり、視界には登山道しか見えなくなる。
旭岳はこのように淡々とした登りが頂上まで続く。
ここでは短いスニーカーで登山している人をよく見かけるが、きっと砂が入って大変だろうと思う。
できればハイカットの靴の方が間違いない。
そして下りは砂で滑るので注意が必要だ。
旭岳は姿見から上に行くと植物がなくなって視界が広いはずだが、この日は何も見えない。そして寒い。
まるで修行のようだった。
でもそんなにキツい傾斜でもないし登山者も多いので、悪天候でもなければ初心者でも安心して登れる。熊鈴もほぼ必要ない。地図は持っていくが途中で見ることもなかった。
頂上の下あたりで登山道がカーブしていて、たまに道に迷う人もいたようだが、今はそこにはロープが張られているので間違うこともないだろう。
写真を撮っても雲しか写らないのでそのまま頂上へ。時刻は12時半すぎ。
せっかくだからここでコーヒーでも沸かそうと思ったけど、寒いし風も強かったので諦めた。せっかくイスまで持ってきたのに。。
何も見えないし雲間が見える気配もないのですぐに下山を開始。
前回来たときにも思ったのだが、旭岳には無機質さを感じる(個人的感想)。下に姿見の池があるので余計にそう感じるのかもしれない。
私は登山は好きなのだが、大抵は心の中で悪態をつきながら歩くという悪いクセがあるらしい。
寒いことや視界が悪いこと、お腹が空いたことやコーヒーを飲めなかったことなどに対していつものように悪態をつきながらそのまま下山した。
ちなみに今回は頂上までのピストンだったが、姿見から左側に向かうと中岳温泉やお鉢平へ向かうルートもある。
頂上にこだわらなければ中岳温泉のピストンも楽しめるルートになっているので、そのうち紹介できればと思っている。
ということで今回も無事に下山できました。