グレゴリーのオプティック58を背負ってテント泊登山してみてのザックの評価とレビュー

いつもは日帰り登山ばかりだけど、今回初めて2泊3日で利尻山まで行ってきた。

徒歩でのキャンプは初めてだったので北海道の山の店、秀岳荘にて大きめのバックパックを購入するにあたり色々質問してみたりした。

結果的にグレゴリーのオプティック58に決めたわけだが、その経緯やレビューなどを今回は綴ってみます。

利尻岳の登山の様子はこちらを参考にしてください。

利尻山の登山に行ってきた。テント泊は登山口の北麓野営場が便利。

オプティック58を購入するまでの経緯

とにかく徒歩で野営場入りしてのテント泊が初めてだったので、知識も何もなく色々と調べてみたら1泊だと50~60ltの容量が多数の意見が目立った。

経験豊富な知人に訪ねてみて、60ltくらいがオススメだという意見もあれば、40ltくらいで十分という意見もあった。

とりあえずいろんなザックを背負って背中に合わせるべきだということで秀岳荘へ。

ミステリーランチやオスプレー、ノースフェイスやカリマーなど重りを入れて色々と背負ってみた。

背負ってみて一番頼もしいのはオスプレーだったが、個人的にはなんとなく見た目が好みではない。女子が背負っていると可愛いと思うのだが。

そこで店員さんの意見を取り入れて見ることにした。

秀岳荘の店員さんの意見

店員さんに容量のことを訪ねてみると、どのような登山をしたいかによるとのこと。

はい?

ちょっと漠然としていてわかりにくかったので突っ込んで聞いてみた。

例えば、最新で最軽量でコンパクトなアイテムを揃えていけば40ltの容量でもテント泊登山は可能だし、アイテムが大きかったり色々と持って行きたければ60ltでも足りなくなる。とのこと。

なるほど。

ただし、軽量コンパクトにこだわればその分生地が薄くなったり剛性にかけるなどの経年劣化も早い傾向にあるということだった。

安くて軽くて機能が良くて長持ちするなんて都合の良いものは、わがままだということだろう。

それを聞いて素直に60lt前後のバックパックに絞ることに。

見た目か?性能か?

登山アイテムって使っていくうちに愛着がわいて気に入ってくるとも思うが、ザックは相棒になるからこそ納得して使いたい。

この手のザックを使ったことがない私は、残念ながら見た目から入るしかない。

でもそうやって気に入った物だからこそまた使いたくなるというものだ。

そしてミーハーな自分は真っ先にミステリーランチのザックが気になった。

ミステリーランチの感想は背負い心地があまり良くなかったのと、セールで40%offなどになっているのを頻繁に見かける味の悪さ。

定価が高いだけであって商品価値はないのではないかという予感もしたし、タウンユース感が否めないので早々に除外した。

カリマーは丈夫そうだったが背中に合わなかったので除外

残ったのはノースフェイスとグレゴリーになり、同じくらいの容量の表記でもグレゴリーの方が大きな袋のようでたっぷりと収まりそうだったので、デザインも気に入ったオプティック58に決めた。

オプティックはとにかく軽い。

バルトロは多機能なのだがその分オプティックより1kgほど重いし、価格も重い。

その中間にパラゴンが位置すると思うのだが、直感的にオプティックを選んだというわけだ。

オプティックの機能

実物を拝見すればすぐに気がつくと思うが、オプティックには限られた機能しか備わっていない。

サイドや下からザック内にアクセスできることもなく、上しか取り出し口はない。

レインカバーが最初から付属してあることくらいで、その他はいくつかのループやストラップ、ハイドレーション程度の最低限。

メッシュ部分が豊富な分、すぐに取り出すものはそこに入れろというメッセージなのだと思う。

でも最低限の機能だから1.2kgという軽量化を実現しているというわけだ。それがオプティックの最大の機能なのだと思う。

自分の経験上、パンパンにパッキングされているザックの下にあるファスナーを開いてしまうと閉じずらかったりするし、劣化も早い印象はある。

だから余分な機能のことは気にしていない。これについては色々な意見があるとは思うが、オプティックとはそういうザックなのだと思う。

オプティック58を使ってみての評価

オプティックを背負い、15kgの荷物をパッキングして4kmの勾配のある道を往復したし、テントに余分な荷物を置いて必要な分の荷を背負って山道を10時間かけて往復もした。

ちなみにこれらをパッキングした。

オプティック58にパッキングする道具

天蓋の隙間にサンダルも挟んだ。ここのストラップは長さが調整できるので容量によって調整できるから便利。

オプティック58にパッキング

写真用にと思って雑にパッキングしたので、その辺はご愛嬌ということで。

これまでの日帰り用のザックすら肩に負担がのし掛かったが、それに比べてオプティックで背負った15kgは体への負担がしっかりと分散されている。

そして見た目は非常にシンプルなのに思った以上に使い勝手が良い。

正面のメッシュ部分にかなりのスペースが確保できるし、天蓋のストラップの長さも調整できるので今回のようにサンダルなどを挟めることも容易だった。

写真には写っていないけど、メッシュ部分には行動食やお酒、飲料、カメラなども軽々と挟み込むことができる。

おかげさまで現地に到着するまでザックの中身を開けることもなかったので楽チンだった。

使ってみての評価としては十分相棒としてやっていけそうだ。

オプティックを使うにあたっての注意点

強度の面で注意しなければならないのは、メッシュ部分に硬くて尖ったものをなるべく入れないようにすることではないかと思う。

もしも小さな穴が空いてしまったらそこから広がってしまうかもしれない。

先ほどの話のように、軽量の道具は耐久性に欠けるという観点から外的なダメージには注意を払うべきだと思う。

それと不思議なことにサイドポケットの脇にはなぜか隙間がある。

ポケットの隙間

実際には飲み物などを歩いていても取り出しやすくするための機能なのだが、私は不安なので普通に縦にいれている。

身長が高いせいかそこまでしなくとも後ろに手を伸ばせば飲み物まで届くのである。

ただ鍵やスマホなどの小さくて大事な物を入れるないように注意する必要があるだろう。