
山の麓でテント泊して登山するためにムラコのテントを購入し、実際に使ってみた。
予算の関係上、ニーモの2pとムラコのブラックビークかニンバスの2pで迷い、新興メーカーというのが気になってムラコのニンバス2pを試してみることにしたというのが購入までの経緯。
私は新しい物などに弱いミーハーな体質なのだ。
昨年に入手して、今まで何度か使ってみてなかなか気に入っている。
ということで今回はMURACOのニンバス(NIMBUS)2pの評価や使用感などを綴っていく。
MURACO NIMBUS2pの特徴
今回のテントを購入する上での条件として、お手頃価格であることとザックで持ち歩くことを想定して、サイズが小さいことや重量が軽いことを重視した。
ムラコはアウトドア用品の新興メーカーらしいので気になっている人もいるだろう。
ニンバスの特徴はザックリとこんな感じ。
- ザックに収納できるほどのコンパクトさと軽さ
- デザインがお洒落
- 設営も一人で簡単
以下で詳しく説明していこう。
ちなみにムラコと言えば黒い色のテントが話題になっているブラックビークも有名。
ブラックビークは暑いのか?
黒いテントの中の温度ってどうなの?って思うけど、真夏のキャンプ場などで日が昇ってしまうとどのテントでも暑いのではないだろうか。
実際に今まで夏にキャンプして、日中も涼しいテントに出会ったことがない。テント内は熱がこもるのが普通だ。
むしろ黒い方が早朝の日の眩しさから睡眠を妨げないなどのメリットがあると思う。
そんな話題のブラックビークにしようかとも迷ったが、黒いテントはあまりに目立ちそうなので大人しくニンバスにした。
ちなみに、どうしても涼しさにこだわるならばメッシュの直立型のテントがオススメだ。
インナーキャノピー方式
ニンバスはフライの中にあるフックに、テントの本体であるインナーをフックに引っ掛けて設営する。
この方式は中型のテントなどに多いイメージだが、雨の日などは役に立つ。
先にフライを設営するので、できるだけ濡れずにテントを張れるし、撤収の際もフライの中で先に荷物をまとめることもできる。
使ってみての感想
今までニンバス2pを使ってみての感想としてはとても良い。
2泊3日の登山に出かけるパッキングの際に、ザックに収納したテントが縦にしか入らず焦ったが、ポールを抜くことで本体を横にして収納できたし大きさの面では不満はなかった。
テントの設営や撤収に関してもとくに困ることもないし収納袋も優れている。
前室も評判通り広い。
個人的に気に入っているのは、ムラコのシリーズ全般が細かいところまで作り込まれていること。
ガイロープやペグにいたるまで、キチンとロゴが入り使用者の満足感を満たしてくれている。
良いテントっていっぱいあると思うけど、ムラコに関してこの価格帯にしては十分ではないだろうかと思う。
ニンバスを素早く設営するコツ
何度も設営しているうちにコツを掴めるとは思うが、事前にわかっていればより早くテントを立てられると思うので、いくつかのコツを伝えておこう。
短い方のポールから先に立てる
ニンバスに使用されるポールは3本。
ほぼ真っ直ぐのポールを曲げてグロメットに通すわけだが、2本の長いポールより先に短いポールを通すと早いと思う。
長いものよりも短いポールの方が扱いが楽なので、個人的には短いポールから手をつけるのがオススメ。
風の強い日や雨が降っているなどの悪天候のときは1秒でも早く設営したいはずなので、これだけ守るだけで少し違うだろう。
インナーのフックはバックルを先につけると簡単
フライを立てたら次はインナーをフックにかけるだけなのだが、インナーのフックはどれをどこにかけるかはわかりにくい。
色などで分かれていればわかりやすいのだが、そこまで親切にはできていないらしい。
なのでフックを間違えずに一発でかけるためには、まず四隅にあるバックルを先に取り付けると良いだろう。
そうすることでフックをどこにかけるのか間違えなくなるので早くなる。
画像のように角のバックルを先につけて整えるとフックの列がわかりやすい。
これをかければ、あとはペグを打つだけだ。
これらのことに気をつけるだけで無駄がなくなり、一人でも15分あれば楽々とテントを設営することができるだろう。
夜間も簡単に設営できた
最近のキャンプで、夜間に野営場に到着して一人で設営してみたところ、とくに困ることもなく設営することができた。
初めてテントを購入したのは10年ほど前のコールマンだったが、初めての設営が夜で1時間以上かかったのを覚えている。
ニンバスは夜だからといって、特に気にすることもなく楽チンだった。
ただし、ライトだけは必要なのでしっかり照らせる物を用意しよう。
ニンバスのグランドシート
ムラコのニンバスを購入するときに一つだけ気になった点がある。
それはグランドシート。
何かのレビューでも見かけたが、グランドシートの大きさが若干大きいとの書き込みを見かけた。
グランドシートがフライの面積よりもわずかに小さい程度なので、フライのたわみ具合で少しはみ出すことがある。
なので雨が降ったときのことを考えて、グランドシートがはみ出しているところがないか最後に必ずチェックして、はみ出ていたら中に折り込むなどの対処をするようにしよう。
でも基本的にきっちりテントを設営すればグランドシートがはみ出すことはない。
はみ出してしまうときはグランドシートが斜めになっているなどのズレがあるはず。ストラップの長さも調整可能だ。
テントはきちんと張れている方が気持ちいいし、最後にチェックを忘れないようにしよう。
このようにムラコのニンバスやブラックビークはお値段もそこそこに良い感じの使用感である。
山の上でテントを張るなどの厳しい環境ではまだ試していないけども、コンパクトで軽量かつ低価格のテントを購入する上では候補にいれても良いのではないかと思う。