登山に必要なザックの容量ってどれくらい?用途によって違う大きさの目安

登山をするためにザックを購入したいけど、どれくらいの容量があれば良いのか?

日帰りのか山小屋泊なのか、またはテントで何泊もする場合なんかは大きなザックが必要になる。

しかも登山をするとなると雨具や予備の食料など、使うか使わないかわからないものを持ち歩くことになるのでそれなりの大きさが必要だ。

だからと言ってザックが大きければ良いというわけでもない。

目的に合ったザックの容量

登山用品店の店員さんによると、登山に必要なザックの容量は「どんな登山をしたいかによる」のだそうだ。

どんな登山?って言われても困ると思うけど、ザックリと説明するとこんな感じ。

  • 20~30lt 夏季の軽装トレッキングから低山ハイク
  • 30~35lt 3シーズンの日帰り登山
  • 35~45lt 山小屋泊の登山
  • 50~60lt テント泊登山1~2泊
  • 60lt以上 2泊以上の登山

ちなみに私は真冬に登山をしたことがないので、ここでは春から秋までの3シーズンとして考える。

ということで以下で詳しく説明していこう。

夏季の低山ハイク

夏季の低山ハイクやトレッキングなら、水や行動食、着替えやちょっとした雨具が主に必要。

時間にすると4~5時間までの距離まで対応できる。

容量的にたくさん詰め込めるものではないけど、軽くて動きやすいメリットがある。

これくらいのザックでもハイドレーションポートはあるし、トレキングポールのループなども装備されているのでちょっとした登山にまで使うことができる。

サイドのポケットにはもちろんペットボトルなども収納できるので便利。

日帰り登山の基本的な大きさ

30~35ltのザックが日帰り登山の基本的な大きさかと思う。

防寒着やバーナーなどを詰めても35ltあれば小さいということはない。

日本の登山者にとって一番使用頻度が高いのもこのあたりのサイズで、低山ハイクも兼用で使っている人も多いだろう。

そして初心者にも一番オススメな容量が35リットル前後。少し大きめの36ltとか38ltでも良いと思う。

理由としてはまず、これから登山を始めようと思う人は装備がまだ揃っていないと思う。

コンパクトなウィンドブレーカーやライトダウン、雨具の上下や圧縮袋などがあれば良いが、それらを一度に揃えると出費がかさむ。

初めの頃はどうしてもパッキングが大きくなってしまうので、初めから中型のザックを用意することが望ましいと思う。

初心者なら小型のザックをオススメする人も多いと思うけど、凡用性の高さなどからも中型の35lt前後の容量が良いだろう。

ノースフェイスのテルス35は、価格も手頃でデザイン性も良くほとんどの機能も備わっている。

生地も丈夫だしビジュアルも良いので、登山以外でも活躍できると思う。

山小屋1~2泊なら40lt前後

山小屋に泊まるなら、一番嵩張るであろうテントを持ち運ばなくても良いので40lt前後がオススメ。

山小屋といっても、食事や布団まで提供してくれる宿もあれば雨風が凌げる避難小屋のようなものまである。

前者なら35ltでも可能だし、後者なら45ltほどあったほうが良いだろう。

ちなみに40ltを超えると、日帰り登山くらいに使用するなら見た目にも大げさな感じがするようになると思う。

イギリスの老舗ブランドであるカリマーのザックは、見た目も機能もシンプルでとても丈夫。長く使うならこういうモノかもしれない。

テントで1~2泊の登山なら50~60lt

テントで1~2泊なら50~60ltが無難だと思う。

私の友人では40あれば十分という人もいたが、最新式の最軽量の道具が必要になり、道具の外付けも余儀なくされる。

最近58ltのザックを購入し2泊3日の山行に出かけたが、小さい椅子やサンダル、カメラなど必要ないものも背負ったのでパンパンだったが、しっかり活躍してくれた。

そのときのザックを購入する上でのやり取りやパッキングについてはこちらを参考にしていただきたい。

グレゴリーのオプティック58を背負ってテント泊登山してみてのザックの評価とレビュー

この容量になってくると色々な意見もあると思うけど、1泊でも55ltはあった方が良いと思う。

ちなみに60ltより上は明らかに上級者だと思うのでここでは触れない。

ザックの選び方

20lt台のザックなら、荷物も軽いのでそんなに負担はかからないが30ltより容量の大きいものはそれなりに注意して選ぶべき。

1日に何時間もザックを背負っていると、しっかり選ばないと肩がやられてしまうこともある。

ザック選びで見るべきポイントは、

  • ヒップベルトは必須。大容量ならチェストベルトも
  • できるだけ一度は背負ってから決めるべき
  • レインカバーがついているとお得
  • ほとんどの機能が価格に比例している

ヒップベルトが付属しているザックなら、ある程度の機能が備わっているが背負い心地は背中に当ててみないとわからないだろう。

背負って腰のあたりに安定感のあるザックを選ぶと良いと思う。

なので必ず背負ってから決めるべき。

そしてお得にザックを買うなら、店舗で背負ってみてからネットでセールやポイントを狙って購入する。

レインカバーも¥3,000とかするので、付属している方がカッコイイしお得だ。

それらの条件を満たすほど、大抵の場合はお値段も高くなっていく。

語り出すと長くなってしまうので、ザックの選び方はここまでにしたい。

以上、「登山に必要なザックの容量ってどれくらい?用途によって違う大きさの目安」でした。